観蝶日誌
2022.7.8 更新
明日日高のエゾツマの棲む崖にむしけんOBが集まります。
その練習を兼ねて地元のエゾツマの棲むいつもの島ノ下の崖に行ってみました。
林道に入ると熊さんの食事の跡がありました。昨年は熊の親子と遭遇したことを鮮明に思い出しました。
クラクションを1回鳴らして進みます。ポイントをいくつか見ながら進むと、林道にヤチダモの倒木。先にすすめません。
引き返していつものポイントでエゾツマの飛来を待ちますが、その気配なし。その辺に飛んでいる蝶たちの撮影に移行しました。
道内いろいろな林道を歩いてきましたが、それぞれに顔を出す蝶たちが違い、それぞれの林道の雰囲気がつくられていると思います。
やはり、この島の下の沢の林道を特徴つける蝶たちが飛んでいました。紹介しましょう。
まずは、昨年にも紹介したイチモンジチョウ。
発生初期できれいです。メスもいてこのオスが追いかけていました。
蝶っと小さめなのはフタスジチョウ。
同じ仲間ではミスジチョウも多いところです。
次はホソバヒョウモン。まだあまり傷んでいないようです。
コヒョウモンもいます。
キバネセセリもめっぽう多いところで、とくにイケマの花に集まります。
よく見ると毛のふさふさがすごいですね。
セセリでは他にコチャバネがわんさかオオチャバネが出始めでした。
この写真をみると触覚で花の蜜を確認しているのがよくわかります。
おっと、今年初めて見るトラフシジミもいました。春型の生き残りですがこれも触覚の働きがわかります。
沢を見下ろす空間にメスアカミドリの卍飛翔を今年初めて見ることができました。パシャパシャ、シャッターを押して撮れたショットの中からひとつ紹介しましょう。
なんか上のオスが飛びながら下のオスを見ているようでかわいいと思います。
タテハも飛んでいますが、前回の続きのようですがシータテハの親子がいたので紹介します。
まずは越冬した親世代。
次にこの親から生まれた子世代です。
ちなみに「フィールド図鑑」をみると、シータ越冬型の最遅記録が6月27日とありました。先ほどの親は記録更新ですね。
この沢の林道の最後のトリにはまったくふさわしくないのですがモンシロチョウでシメのショットとしました。
バックはエゾツマが稀に降りてくる崖です。あなたは人里の蝶でしょと突っ込みたくなりますがなぜかたくさんいました。
熊とも人とも会わずの3時間の観察でした。
以上。