観蝶日誌
2022.7.10 更新
相棒の辻氏と虫研の後輩Kさんと日高のエゾツマの棲む林道に集合、それぞれのスタンスで蝶と戯れました。
天気は曇り。気温も低め。なんとか憧れのエゾツマに会えないかな~今日はきびしいかな~。
よく見かける崖でお出ましを待っていると崖の中段のキリンソウに何やら黒い影。
あっつ、エゾツマだ。300mmレンズで覗いてみると。
奇麗なオスですね~。おりてこないかなあ~。口をぽかんと開けて崖を見上げるオッサン3人。
ときどき釣り師や山登りの車が通過するが、何やっているんだろうね。と思われているに違いない。
飛んだ飛んだ!なんて大声出すなよ。そんな我々にはわれ関せずと崖をさまよいキリンソウで吸蜜を繰り返す彼。
1時間近く、このにらめっこ状態が続き、やがて男たちは車に乗り込み移動していきました。
男たちは別の崖で立ち止まり、北海道特産種を二人は撮り、一人は採っていきます。
ホソバヒョウモンややすれています。
時々日差しが出てきますが、蝶の姿は少なく、私は少々飽きがきて、崖を下り清流でオショロコマを晩飯のおかずに釣りあげました。
もどってみるとKさんはカラタカの生き残り、ウラジャノメ、ピカピカのコヒョウモンなどをネットインし満足そうなお顔でした。
崖でチラチラしているのはルリシジミの♀。ホザキナナカマドに産卵しています。
ここでかねてからの疑問を紹介します。この産卵行動のその後なのですが、ホザキナナカマドを食べて育っている幼虫を見たことがないということです。
今回もつぼみが膨らんだ花を見てみると、夥しいい卵殻があるのですが幼虫は見当たりません。
母蝶の誤産卵と簡単に言い切れない何かがあるのかもしれません。謎です。
さて、辻氏はここでお別れ、二人で富良野にもどりました。
途中小腹をゆでとうきびで満たし、いつもの布礼別林道に向かいました。
布礼別林道ではクジャクチョウに交じりヒオドシチョウ、シータテハ、コムラサキが道の上に群がっています。
奇麗なものをつまみ食いしていると、ふわふわとエゾヒメシロの夏型。Kさんお疲れのようで、2回ほど取り逃がすが結構飛んでくるのでネットイン。
この子は生まれたてのようでかわいそうなのでそのままにしましょうとKさん。
しばらく見ていると、突然こんな形に。いわゆるオチョコ状態。何でしょう?
カバイロシジミはいませんね、オオイチもやはり出てきませんね。時計は午後5時近く、明日の旭川で頑張ってみてとここで終了。
この後駅前で軽く一杯やり、彼はJRで北上していきました。
以上。