観蝶日誌
2023.5.14 更新
久しぶりの好天。大学時代の蝶友と十勝で春の蝶と戯れました。
蝶友とは相棒の辻氏(横浜在住)と同じ虫研後輩のK氏(東京在住)。辻氏はあいかわらずのカメラ小僧。K氏はお好みの蝶のつまみ食い。
50年近く月日は流れているのですがやっていることは昔と変わらないというのはすごいことだと思います。
まず、今が旬のチャマダラセセリを探します。
カラマツの造林地です。伐採後に食草のミツバツチグリ・キジムシロを含んだ明るい草原が生じます。
とりあえず、タンポポとかミツバツチグリの花に止まっていないかなア、と探し回ります。
これはちょっと大きなミヤマセセリ。メスですね。
チャマ君は小さくてちょこまか飛び回るので見つけてもすぐ見失ってしまいます。
だんだん視力が低下してますわ、とK氏。私も同感。やっと目が慣れて1匹のメスを追跡します。すぐに産卵を始めました。
次々に葉っぱにタッチしながらミツバツチグリを探しています。枯葉の中の葉っぱを見つけまた産卵。
K氏もオスをゲットしたもよう。メスはどうします?と畳んだ網を持ってきました。採卵用に持ち帰るといただくことに。
もう一つ別のポイントに移動してみたのですが、そこは植えられたカラマツが大きくなってどうもいなくなってしまったみたい。
昼飯をぱくつきながら別のポイントに移動することに。十勝の大平原をゆったり流れる札内川沿いの河川敷です。
ジョウザンシジミもいるのですが、ずいぶん採集者が押しかけているようで激減しているようです。
カメラ小僧が飛翔写真を狙っています。チャマ君は姿を見せません。エゾヒメシロが土手の上を飛び回っています。
わたしはこっちをちょっと追いかけることに。
タンポポで吸蜜しています。私も水分補給しなくては。これはメスのようです。吸蜜後は産卵行動に入りました。食草のクサフジをらしき草にタッチしていきます。
メスが食草のクサフジを見つけたようです。
腹部をぐにゃッとまげて産卵です。
この他はツバメシジミ。アカマダラがちらほら。
ツバメシジミの淡いブルーも美しい。こっちでは。ルリシジミの♀。
そういえば、K氏が「ルリシジミのメスが美しいよね~」といっていたで、声をかけてみると嬉しそうにネットイン。
越冬タテハ類はもういないね、ここのイラクサにクジャクの幼虫が群がっていたよね。
アゲハ類はまだちょっと早いのかなあなど、会話を交わしとりあえず旧交を温めました。
K氏は明日には大都会で公の姿に復帰。辻氏はさらにこれから札幌、千歳方面にメンテナンスした愛車と共に移動していきました。
まあ、ほとんど蝶の病に取り付かれたジジイたちでした。
おわり。