観蝶日誌
2023.7.6 更新
もう7月になってしまいました。6月は北海道特産種など見ごたえのある蝶たちがどんどん出現するのですが、なんだか追いつかない感じで7月に入っていました。
ヒメチャマダラセセリの域外保全の取り組みもひと段落付き、その関連もあって教育大のY君と十勝のチャマの生育状況を見に出かけました。
今年の春、相棒や虫研の後輩たちと訪れ産卵を確認した草原です。
ずいぶん草が伸びて雰囲気が変わっていました。
確かこの辺で産んでいたのと、草をかき分け食草を見つけ、例によって這いつくばって探しますが見つかりません。
ちょっとランチタイムにして、移動してもう少し草丈の低いところを探すと、おなじみの巣が目に飛び込んできました。
中をそっと開けてみると…いました。
ヒメチャ飼育のプロになってきたY君と、何齢かな。Y君は3齢ですねと即答。いとど見つけると次々見つかるのはいつものこと。
こっちは4齢ですね、とY君。
たしかに大きい。そうこうしていると、こんな巣が。
ミツバツチグリではありません。確か、ミツモトソウと言ったかなあ…。どれどれあけてみると。
チャマ君です。地面にはミツバツチグリにまじってこの植物やキジムシロが混じっています。巣を作り変えるときに乗り換えて使っているのかなあ?とことどころにはこれも食草になりそうなキイチゴ属もあるので少し範囲を広げて探してみました。結局見つかったのはミツバツチグリとこの新食草ミツモトソウ?からのみでした。
この新食草の株は独立していますが、二つも巣がついています。チャマ君は明らかにこの株がまだ小さなときに見つけ出し、食草と確認して産んでいると思われます。
この株はそのまま持って行こうということに、Y君が木の枝で掘ってくれています。
新食草に花がついています。黄色のPotentilla属ですね~。あとで図鑑を見てみると、がく片が花弁より長いので外来種のエゾノミツモトソウかもしれません。
新食草も確認でき、暑く探索活動もへばってきたので終了することに。
この他の蝶としては一番目立ったのがサトキマダラヒカゲ。Y君は初めてのゲットとのこと。
あとは…コチャバネセセリ、シロオビヒメのぼろ…あまりいない。Y君はルリシジミのメスを採卵用にお持ち帰り。
最後にひらひらとゼフ登場。羽化したてのよう。
アップでご対面。ハヤシミドリでした。これは最早タイ記録でした。
てなことでミッション終了。