観蝶日誌
2023.7.16 更新
もう夏休みがまじかになりました。蝦夷梅雨というんでしょうかこのところ雨の日が続いていて、今日はやっと晴れ間が出そうなのでいつもの島ノ下の林道に行ってみました。
ここは毎年ツマジロウラジャがいないかなあと出かけるところです。結局今日もそのすがたは見ることはできませんでしたが林道の雰囲気を昨年に引き続きですが紹介します。
まず車を走らせて出くわしたのがシータテハ。橋のたもとの灌木の周りをひらひらしています。これは産卵かなとカメラを持って接近すると、その通り産卵でした。
産卵している木はオヒョウです。やっと見ることができました。実はシータテハの卵は図鑑制作で撮ることのできなかった卵のひとつです。
それまで我が家の玄関に生えているカラハナソウによく産卵に来ていたので、そんなにマークしていなかったのがあだとなって、結局卵の微細写真が撮れず、イラストでごまかしてしまいました。その後いつも気にしていたのですがなかなか産卵シーンに出会えませんでした。やれやれです。アップで見てみます。
なかなかきれいですね。さっそく芝田さんに連絡して撮影してもらうことにしました。
ツマジロがときどき出てくる崖下に来ました。ヒョウモンたちがアザミやヒヨドリバナに来ています。
一番多いのがこのミドリヒョウモン。
これはウラギンヒョウモンのメスですね。こんな渓流沿いにもいるんですね。
草原のヒョウモンのはずのギンボシもいました。
渓流沿いに多いのはこのコヒョウモンですね。
小型ヒョウモンでは少し最盛期を過ぎたホソバヒョウモンも飛んでいました。
メスを捕獲し採卵してみることにしました。
崖下のキリンソウにフタスジチョウが来ています。
オスが上から吸蜜しているメスにアタックします。
何回も急降下してぶつかるような求愛でした。メスは全く無視していました。
ツマジロはいなそうです。崖下の草むらにイケマの花が咲いていて虫たちを集めています。いつものことですがキバネセセリはこのイケマが大好きですね。
崖下のタニウツギ周辺には、これまたいつものことですがイチモンジの姿。
これもいつものことですがサカハチチョウの吸蜜です。今日は春型と夏型の2世代が同時にいました。
右上の個体は春型です。
ことしはいつもと違うのは蝶の姿が少ないこと、カラスアゲハ類は見ませんでしたし、タテハ類もさっぱり。ゼフはやっとメスアカの卍飛翔ワンシーンのみでした。
昼飯前の行動なのでそろそろ帰ることに、帰り道は観光客の渋滞にはまってしまいました。富良野の夏の観光シーズン真っ最中だったのでした。
おわり。