観蝶日誌
2023.10.15 更新
ずいぶんご無沙汰してしまいました。
今年の北海道は蝶の不昨年で我が家周辺の蝶観察もさっぱりでした。
そうこうしているうちに、昨日は雪虫が飛び一気に秋から冬へ加速しています。
我が家の敷地の縁に栗の樹があり、その実もほとんど落ちています。
それらの一部はエゾリスやカケスや野ネズミや私のお腹に入っています。
この写真の土手は南向きで秋の日差しを受け、モンキチョウやベニシジミがたくさん集まってきます。
今回はそんな蝶たちの様子を報告します。(昨年も同じような日誌があったかな?)
まずはモンキチョウ。メスにオスがアタックしています。
なんとかオスの求愛を振りほどいてせっせと産卵に入りました。
日差しが強くてモンキチョウは露出オーバーになってしまいました。すみません。
クローバーにたくさん卵が産み付けられています。
毎年幼虫越冬の様子を見ているのですが。この子たちが生延びるのは奇跡的なことです。まず卵から孵化するのがなかなか難しいようで、そのあと1齢もどんどん姿を消していきます。
母蝶は霜にあたりながらも生き続け産卵を続けるのですが、遅くに産まれた卵やそこから孵化した1齢幼虫、2齢幼虫は霜にあたり凍死してしまいます。
うまく雪の下にもぐりこみ越冬できるのは3齢以降だと思われます。
そんなこともあり、少し卵を採り込んで飼育をしています。孵化の写真をとりました。
さて、同じように頑張って産卵を続けているのがベニシジミです。クローバーの間の乾燥気味の斜面にヒメスイバがポツポツ生えていて、そこに集中的に産卵に来ます。
産み付けられた卵見えるでしょうか?
別なものですが卵はこんな感じです。
ベニシジミの幼虫もなかなかうまく育たないようです。やっと2頭見つけました。これは2齢です。
もうひとつ見つけましたこれは多分3齢だと思います。
TGの顕微鏡モードに切り替えてアップしてみます。
体の色がヒメスイバの葉の色合いにマッチしていますね。
この子たちにはピンを立てて追跡してみることにしました。
話は前後しますが、今朝は3℃くらいに冷え込んだのですが、庭のシソの葉の裏に、朝露をつけたベニシジミが寝ていました。
モンキチョウとベニシジミは本当に冬が来るまで頑張っています。最後まで見続けたくなる蝶です。
おっとヒメアカタテハがやってきました。この娘も冬が来るまで産卵するのですが、子供たちはみんな全滅するのですね。
土手の南側は夕張岳~芦別岳を望む畑です。麦が植えられています。ヒマワリをすき込んだ畑はたい肥をまいて土づくり。田舎の香水のにおいが漂っています。
では。家に戻ります。