観蝶日誌
2024.5.2 更新
GWにはいりました。
北国の春は一気に進みます。農作業も忙しそう。
我が家の前の畑はタマネギの定植です。奥の麦畑の緑も濃くなってきました。
色付くと言えば、なまこ山はキタコブシの白とエゾヤマザクラのピンク、広葉樹の芽吹きの薄い色、いい感じです。
先日ここで自然観察会を開きました。テーマは「シマエナガに会えるかな?」
シマエナガは無理でしたが、ヤマガラなどのカラ類、オオアカゲラなどを双眼鏡で観察できました。春の野草カタクリやエンゴサクはバッチリでした。
私の担当は昆虫たちで、キアゲハ、越冬タテハ類のヒルトッピングのことをパンフに紹介していましたが、ちゃんとその通りの観察ができました。
参加者に昆虫大好き少年がいましたのでたっぷりお付き合いしました。
観察会が無事に終わってから、散策路脇を見るとエゾスジグロが産卵していました。
よく見ると卵が腹から出ていますね。
ここに続けて3卵も産みました。写真はそのうちの二つ。
さて、観察会の翌々日は旭川です。授業の後また、Mちゃんを含め3人組で蝶探しです。
以前から気になっていた、Mちゃんがみつけたカラフトヒョウモンの生息地の確認に行きました。
うまくいけば、終齢幼虫が見つかるかも。
春の林道で何かいないか探して歩く二人です。カラフトヒの生息環境はなんとなくわかりました。おっとヒメギフがきました。
おっと、もう1頭はリュウキンカで吸蜜している。これは絵になるぞ。
いいですね。よく見ると右の翅先が曲がっているな。望遠レンズでも撮ってみます。
翅先が分からないようなアングルにしてみました。
あれれ、今度はメスにオスがアタック、交尾か!
左がメスで翅がまだ柔らかそうです。これは交尾ですね。3人が見つめます。がしかし、離れてしまいました。メスにはスフラギス(交尾栓)がついていました。
斜面にまばらに食草があり、メスが探草飛翔で行き交っています。
やっぱり「春の女神」は美しく気品がありますな。
他には越冬タテハ類が飛び回っています。食草のエゾイラクサが伸び始めているので、産卵しないかなと見守りましたが、吸蜜と日向ぼっこだけでした。
このコヒオドシは昨夏からだいぶ飛び回っているのでしょうね。腹ごしらえした後は頑張って産んでください。
新しく羽化してきたシジミチョウを2つ。
ルリシジミ
他にスギタニルリシジミもけっこういまいました。
そんなこんなで、春の蝶を楽しみました。
ではまたね、とみんなとお別れして、富良野へと帰りました。途中いつものことですが十勝連峰がきれいでした。
ではまた。