観蝶日誌
2024.5.6 更新
前回に引き続きGWの蝶です。それは以前にも紹介した布礼別神社のヒメギフチョウです。
この場所のヒメギフについて北海道新聞の地方版で連載されている「富良野百景」の文章を連載を担当している博物館のS氏に依頼され、書きました。
こんなのです絵は地元の画家さんです。
(絵の中にいる怪しい人物は私ではなくSさんだそうです。)
分の最後を「今年も美しい姿が見られるだろうか」としたので、これを確かめに行かねばな、と思って出かけた次第。
9時半ころ神社に着きました。怪しい人も誰もおらす、静寂の中桜の花がひらひら舞っています。さてヒメギフは…。
社殿の前に行くと、ひだまりにオスが飛んでいました。同じようなコースを行ったり来たり、2頭いるようです。
ちょっと高く飛んだと思ったら、桜の花で吸蜜です。おお、いい感じだなとパチリ。
神社の裏手の畑の方へ足を延ばすと、ドッキリ、モズの「はやにえ」。マルハナバチが枝に貫通していました。
はやに絵の写真の左側に社殿があるのですが、この斜面にもメスが時折出てきます。おっつ、あれはそうかなと、寄っていくと、キアゲハでした。
ちょっとオープンな場所で見張り行動をしています。
枯葉に止まると、見つけづらくなります。そういえばヒメギフにも同じことが言えますし、翅の色彩もよく似ていて、なにか収れん現象みたいですね。
また社殿裏に戻ってみると、メスが上の方から降りてきました。ちょっと休んで産卵行動を始めるようです。
オクエゾサイシンにタッチングしました。よしよし、産むぞ。
産卵場所を決めたみたいです。
こうなると結構近寄っても平気になります。ギョロメも出して撮影します。
ちょっと休憩しながら産み続けます。
産み終わりました。合計12個産み付けました。あとから写真のデータを見るとタッチングが9時42分、産卵開始が9時43分、終了が9時48分だったので5分間で12卵産んでいます。
産卵後は休憩です。
わたしもお茶を飲んで休憩していると、また飛び始めました。10時10分、休憩は約20分間ですか。
望遠レンズで寄ってみると、卵が出ているところが撮れました。
休憩ポーズです。
この2回目の産卵は飛び出してやはり1分くらいで産卵場所を決め、10時11分から10時17分までの6分間で9卵産みました。
その卵です。
その後、また長い休憩にはいったので、私も別の場所に移動することに。
とりあえず今年も「春の女神」は命をつないでくれたようです。
めでたしめでたし。
おわり。