6月28日蝶友と日高(ながもり)

2024.6.30 更新

富良野に急に夏がきました。そこに東京から大学以来の蝶友マリヌス様がやってきました。

それで北海道が誇る北方系の蝶をお見せしようと、日高の渓谷にお連れしました。

石勝線占冠駅で下車する謎の男

澄んだ渓流が脇を流れる林道をつめていきます。おっとオオイチですよ。と車を降り網を構えると前方から車。どうもすみませんと車を寄せている間に。オオイチ君は悠然と前方に消えていきました。ここは以前ツマジロを見上げていたところですよねとM氏。そうそう、大の大人が口を開け、長い間崖を見上げていたよね。

ツマジロはまだ。カラタカとホソバをとりあえず見つけましょう。と車を進め、駐車スペースが出てきたので車を止め、カメラや網を持ってうるうろ。

そこへ崖の下渓流の上をすべるように飛び去って行くオオイチの♀、カメラを向ける間もなく呆然と見送りました。いやあ美しかった。

道路わきでは、カラタカ君登場。ホソバ君もやってくる。M氏ともども忙しくなってきました。

カラフトタカネキマダラセセリ(♂)

ホソバヒョウモン(♂)

両方とも北海道特産種。東京の人にはいいお土産ですね。

アカタテハが飛んできました。私はこっちの産卵シーンを狙います。

エゾイラクサを見つけた。

葉にタッチしている。

産卵位置をさぐる。

この母親下手くそでなかなかうまく産卵できないようです。

切り立った崖(チャート)にいろんなタテハが止まりに来ます。どうも口から石の表面に水を出して吸い戻しています。ミネラル分でも補給するのでしょうか。

サカハチチョウ(春型♂)

ミスジチョウ(♂)

ミスジチョウが崖で吸い戻しをするのは初めて見ました。この他コヒオドシ、アカタテハもやっています。

アカタテハ(♂?)

崖の下の花にカラタカ君も吸蜜にきています。

この花はヤマルリトラノオ(?)

そこにコチャバネがやってくると、待ってましたとカラタカ君プロポーズのアタックを始めました。

コチャバネのオスに求愛するカラフトタカネキマダラセセリのオス

さて、我々も吸水と栄養補給をしなければ。

ヤマブキショウマで吸蜜するホソバヒョウモン(♂)

お昼すぎると、ますます気温が上がり、ちょっとくたびれてくる。

この他確認した種は次の通り。エゾスジグロ・スジグロ・エゾシロ・ヒメウスバ・カラスアゲハ・クロヒカゲ・シロオビヒメ・ヒメウラナミジャノメ・シータテハ・ルリシジミそんなものですが全体に蝶の数は少なかったのでした。

崖にツマジロの蛹はないかなあ、キベリの幼虫はいないかなあ、などと目を配るがそう簡単に見つかるはずもない。

林道沿いにオナガアゲハのオスが足早に過ぎ去っていく。

さて、われわれも去りますか。

明日は旭川方面へ。