観蝶日誌
2024.6.30 更新
富良野に急に夏がきました。そこに東京から大学以来の蝶友マリヌス様がやってきました。
それで北海道が誇る北方系の蝶をお見せしようと、日高の渓谷にお連れしました。
澄んだ渓流が脇を流れる林道をつめていきます。おっとオオイチですよ。と車を降り網を構えると前方から車。どうもすみませんと車を寄せている間に。オオイチ君は悠然と前方に消えていきました。ここは以前ツマジロを見上げていたところですよねとM氏。そうそう、大の大人が口を開け、長い間崖を見上げていたよね。
ツマジロはまだ。カラタカとホソバをとりあえず見つけましょう。と車を進め、駐車スペースが出てきたので車を止め、カメラや網を持ってうるうろ。
そこへ崖の下渓流の上をすべるように飛び去って行くオオイチの♀、カメラを向ける間もなく呆然と見送りました。いやあ美しかった。
道路わきでは、カラタカ君登場。ホソバ君もやってくる。M氏ともども忙しくなってきました。
両方とも北海道特産種。東京の人にはいいお土産ですね。
アカタテハが飛んできました。私はこっちの産卵シーンを狙います。
この母親下手くそでなかなかうまく産卵できないようです。
切り立った崖(チャート)にいろんなタテハが止まりに来ます。どうも口から石の表面に水を出して吸い戻しています。ミネラル分でも補給するのでしょうか。
ミスジチョウが崖で吸い戻しをするのは初めて見ました。この他コヒオドシ、アカタテハもやっています。
崖の下の花にカラタカ君も吸蜜にきています。
そこにコチャバネがやってくると、待ってましたとカラタカ君プロポーズのアタックを始めました。
さて、我々も吸水と栄養補給をしなければ。
お昼すぎると、ますます気温が上がり、ちょっとくたびれてくる。
この他確認した種は次の通り。エゾスジグロ・スジグロ・エゾシロ・ヒメウスバ・カラスアゲハ・クロヒカゲ・シロオビヒメ・ヒメウラナミジャノメ・シータテハ・ルリシジミそんなものですが全体に蝶の数は少なかったのでした。
崖にツマジロの蛹はないかなあ、キベリの幼虫はいないかなあ、などと目を配るがそう簡単に見つかるはずもない。
林道沿いにオナガアゲハのオスが足早に過ぎ去っていく。
さて、われわれも去りますか。
明日は旭川方面へ。