観蝶日誌
2024.7.9 更新
7月6~8日にかけて、道南で難敵種フジミドリとウラクロシジミ中心に、Aさんと虫研メンバーも交え挑戦してきました。
Aさんと瀬棚に前泊し早朝から狩場山周辺のブナ林に乗り込みますが、なんと大雨で林道が閉鎖されています。
二股ラジウム温泉に転戦しますが、ここも林道シャットアウト。
別の沢に移動し、雨の中下草に止まっている可能性もあり歩き回るが敗退。
それで、相棒Tと虫研後輩のKと木古内で合流し、夕方のウラクロ飛翔を狙う。ここはTが卵から蛹まで追跡してる沢。少なくとも二つの蛹は羽化していたというので見られるのでは・・・。
発生地に到着。ここも小雨。とりあえず崖に這い上り蛹を確認する。
確かに蛹は2個ありました。しかし待てど暮らせど飛び出す雰囲気はない。別の「完本」制作時の撮影ポイントに移動。
ここでねばり、ウラクロらしき飛翔を見るも確認できず敗退。草むらにアカタテハの巣があったので、撮影しましょうか。
ずいぶんたくさん巣があり3齢から蛹までたくさん見つかりました。
TとK氏は日没まで飯を食いながら粘るという。私らはウラクロをあきらめ松前の旅館に向かう。
翌日は、ゴマダラ・ダイミョウといった大関格を狙うことに。
7日です。また朝から雨、T/Kコンビと道の駅で合流し上ノ国・江差方面に移動。雨の中粘るもどちらも敗退。
うーむ。仕方ないので、ゴマダラの食樹のエゾエノキを探してみる。いくつかの地点でエゾエノキを確認する。
上ノ国の神社には何だか由緒ある神木的エノキがありました。これは本州からの持ち込みかなあと話していましたが、Kさんによるとエゾエノキのとのこと。
上ノ国の、以前私が熊と遭遇した崖にいってみる。途中道の上に熊のうんこがどっさり(2か所も)。現地は雨の中ブッシュをこぐ元気もなく遠望するのみ。
次に江差のダイミョウの状況を見にいくもここもクマ出没で入林規制。Aさん、小雨の中やけくそ気味にミズナラ・カシワ林を叩くと。
ちらちら出てきたのは、ジョウザンミドリ、ウラジロ、ウラミスジでした。
最後にヒメジャノメポイントに移動。ここも小雨。それでもヒメジャは何とか活動していました。
♀はこんな感じ。
ちょっと元気なオスがメスを見つけ求愛しているようです。
オスがメスに向き合い翅をパタパタしていました。でも相手はオスのようですね。
求愛行動はもう一度見ることができました。
こちらはペアのようです。オスがアタックしましたが、逃げられました。
他の蝶は、クジャクチョウ、コキマダラセセリ、オオチャバネ、ツバメシジミなどなど。小雨の中何とか姿を見せてくれました。
雨の中、頑張る怪しい3人組です。
カエルが鳴くので、ここでT/K組と分かれ帰ることにします。
途中、オオミスジの発生地に寄ってみます。
蛹のカラだけ見つけました。
オオミスジは食痕というより蛹に似せたの枯葉を枝にぶら下げる習性があるので、これが目印になりました。
8日も少し活動しましたが、とくに成果もなく帰路につきました。
道南ではキタテハが絶滅。ダイミョウやウラクロなども危険な状況と思えます。
リベンジしたいけどやはり遠いなあ。
とりあえず雨の中の惨敗の報告でした。
おわり。