観蝶日誌
2025.5.2 更新
5月になりました。桜情報が上昇中、旭川で開花宣言。富良野は…もう一息ですね。
今日もいい天気なのでなまこ山の続きを見にいこう。
今日はまず山裾を流れるいつもの2線川へ。もう雪はありません。沢の水も落ち着いています。
ゼフ卵はどうなったかな?
おお、ジョウサン孵化していますね。頭を芽に突っ込んでいます。
オナガはまだのよう、芽も硬そうです。
土手に飛び交っているのは、コツバメ君ですね。1年ぶりの再会です。
いつものように体を傾けて春の日差しを浴びています。
この土手では毎年ヒメウスバの幼虫を探していて、図鑑にも登場しています。今日はどうでしょう。
食痕はありますね~、と探し始めたら小さなヒョウモン幼虫発見。ミドリヒョウモンかな?
お持ち帰りにしようとケースを取りに行くうちに、どこかへ消えてしまった。
エンゴサクの花にルリシジミが来ました。
やっぱり今日は成虫がいいな。湿った土に集団が。
そういえばスギタニ君も探してみようと、遊歩道の方へ移動。
沢の入り口に戻ると山裾に重機の入った跡が、行ってみるとカラマツ林が伐採されていた。
この斜面は、以前カラフトヒョウモンがたくさん飛んでいて、夏場の幼虫の生態も解明できた場所。
完本にその様子が納められていますが、時代は2003年のこと。切り取られたカラマツの年輪を数えると23年でした。
あの頃に植えられた木が[こんなに育ったのかあ、]と子供が育つような感想をポツリ。
もう少し切り開いて明るくしてほしいところです。
さて、スギルリ君です。昨年だったか、エゾムラサキツツジが植えてある公園広場の方にいたような気がして、行ってみます。
エゾスジグロがまず吸蜜に来ています。メスですね。
青いシジミもチラチラ飛び回っています。ルリシもいるけどこれはどうかな。
翅のブルーがやや渋め系では。
翅の裏は…。うーむ、スギルリでしょう。たくさん飛んでいますが、スギルリの方が多いみたいです。
満足満足。花の上でのエゾスジグロの交尾拒否を撮っていたら、足元には交尾中のものが。
いい季節になってきました。とりあえずいったん帰宅。昼食後にはカメラをそばに置いての畑仕事。
クジャク、コヒオが飛びまわっているので、スコップを置いてすぐそばのイラクサ群落に行ってみます。
枯れ草の山の上でクジャクのオスが見張り行動をしています。メスがやってくると絡み合って空高く舞い上がります。
メスが降りてきました。イラクサの小さな株にタッチしています。明らかに産卵行動です。
あれ?こいつは何している。葉の上にじいーっとしているけどおとカメラを向けると、葉の下に卵塊がありますね。
しばらくじいーっとしていて、飛んで行ったので卵を確認します。
ずいぶんたくさん産んだのですね。イラクサ群落にはメスが2,3頭来ています。追いかけてみます。1頭が葉の裏に回り込みました。
よーっしと待ち構えていると、全然動かない、どうも日差しを避けて昼寝に入ったようです。では別のメスをと視線をずらすと
同じように葉の裏にいますが、これは産卵しているようです。ゆっくり近づきます。
おおっつ。産んでいますね。ギョロメで近づいても平気です。動画モードでも撮影。
このメスは右の翅が大破しています。先日、妻が「ヒヨドリがパタパタスー(越冬タテハのこと)を食べていたわ。」
と言っていましたが、そんな攻撃を受けたのかもしれません。
ここのイラクサの草むらに、もう2卵塊。しばらくすると、あちこちに黒毛虫軍団が出現するでしょう。
玄関にもどると妻が、カエルがお目覚めです。とのこと。そうなんです。よく玄関周辺の石の裏で冬眠するのがいるのです。
アマガエルですがこんな色になって冬越しするのです。
ヒメギフが来ないかなあ、とスタンバイしながらまた畑仕事に戻りました。
(おわり)