5月12日芽吹きの春(ながもり)

2025.5.13 更新

GWが過ぎ桜の花が散ってしまいました。山は一気に色付き始めます。5月12日朝起きるとタマネギ・麦畑の向こうに夕張岳がくっきり。

今日は蝶を見にいかねば。まずはヒメギフは元気かな。写真の右手の丘の道を登っていきます。

麓郷の台地まで登ってきました。前富良野岳の向こうに富良野岳。ここからは十勝岳は見えません。

さて布礼別神社です。

9時到着。誰もいません。農家の方々は忙しそうにしています。エゾエンゴサクはもう終わり。さてヒメギフは?メスが飛んできました。オクエゾサイシンを探しています。

ときどき日光浴のいつものパターン。何度も食草にタッチしますが、産みません。何だかせわしない感じです。

 

2頭いますが、結局産卵せずにどこかへ行ってしまいました。食草は葉がもう広がっています。ついているのかなと探すとありました。

周辺をぶらぶらしているとオスが1頭飛び回っています。エゾスジグロを追いかけたりしています。あとはクジャクとルリシジミくらい。

そろそろ別なところに移動するかと腰を浮かせたところにメスがやって来ました。こんども2頭同時に登場。どちらを追いかけようかな。あちこち飛び回っては食草にタッチ。そのスピードがいつもより速く感じます。そして産まない。また2頭とも足早に境内内のこのフィールドからどこかへ飛んで行ってしまいました。

そこでちょっと考察。メスたちは産卵行動の終盤で、ここの食草群落はもう散々生んだので新天地を見つけて産みたいのと考えているのではないのでしょうか。最初に出会ってから2度目まで約1時間が過ぎています。その間にどこに行ってたのでしょう。あらたな食草群落は見つからずまた元のところに来てしまって、いやここはもういいのだ、とまた新たな産卵場所を探しに移動した。そんな推理が浮かんできました。そうすると我が家の庭の群落にもそろそろメスがやってくるのかな?なんて考えながら私も新天地開拓に移動することに。

以前から気になっていた東大演習林森林資料館周辺に広がる白鳥山散策路にヒメギフいないかあ、と。

着いてみると、小さな山の中腹にたくさんツツジ類が植わっていてちょうど満開。ヒメギフ飛んできてもいい感じですが…。

エゾムラサキツツジ。

林床を探すと所々にオクエゾサイシン。

待てど暮らせど飛んでこない。卵もついていない。

ただでは帰れないので、ゼフ探し。ミヤマザクラにメスアカを探す。

卵発見。幼虫も発見。

これはパンパンに太った1齢かな。

これは2齢ですね。散策路を一巡りし駐車スペースに戻ると、大きなアカナラの根元にエゾエンゴサク群落が。

ではヒメウスバでも、と探すと、食痕はあるけど姿は見えず。もう蛹化かなあ・・・。と枯葉をゴソゴソしていると何か丸い球が転がる。

あれ、ダンゴムシでしょ。この辺にはあまりいないんだよね。かわいいのでお持ち帰りに。

オカダンゴムシ

写真を撮っていると、至近距離でお昼のサイレン。では、おにぎりを食べて。いると枯葉の上にエゾスジグロのペアがひらひら飛んでくる。

アカナラの枯葉の上。

後は、布部~布礼別林道を回りましょう。

布部の林道でもヒメギフはNull。笹の葉に大きな食痕があったので葉をひっくり返すとクロヒカゲの終齢。

3齢越冬が一般的ですが、成長するのは結構早いですね。

クロヒカゲ終齢

以前、終齢の頭の角の長さが越冬明けのは、夏の幼虫のそれより短いと書きましたが、どうかな?とアップにして撮って見ます。

クロヒカゲ幼虫の頭

短いと思います。今度夏のものも探さねば。(この写真を見ると吐糸管と下唇髭がよくわかる。)

エゾミドリの卵

エゾミドリ幼虫

最後にエゾミドリの1齢幼虫を見つけて今日は終了。

(家の庭ついて、妻にヒメギフ来ていなかった?と聞くと、そんなのわからんと言われる。そりゃそうだ。)

以上