観蝶日誌
2025.6.26 更新
季節の進むのが本当に速い。6月中旬にもなると次々北海道らしい蝶が飛び始めます。
私はひたすら近所の沢に通います。6月16日。狙いはオナガアゲハの産卵でしたが、これは出会えずいつもの沢筋をウロウロします。
するとオオモミジの枝先にミスジの蛹がぶら下がっているではありませんか。いつも探していた枝なのになあ。越冬巣の枯葉にぶら下がっていました。
ミスジチョウの蛹
なるほど蛹は見事に枯葉に擬態しています。使ったものは簡単に捨てず、大切に使っていますな。
その横の崖のエゾノシロバナシモツケの果実にはコツバメの幼虫がいました。
コツバメ終齢
イネ科のクサヨシにはスジグロチャバネの幼虫とコキマダラセセリの前蛹が見つかりました。
スジグロチャバネセセリ
さて帰りましょうと車に向かうと、前方のアザミの花にでかい蝶がぶら下がっています。なんとアサギマダラです。あわてて車から網を持ち出しネットインしました。
メスだったので、採卵を試みることにしました。
翌日6月17日も同じようなコースで歩いています。
あいかわらずオナガはダメです。沢の入り口のミスジ君はちょうど羽化したてでした。
前日のコキマは蛹になっています。
コキマダラセセリの蛹
もう1本別のF林道に行くとミスジが飛び、ついにオオイチも発生していました。
オオイチのオス(ギョロメレンズ)
いよいよ夏がやって来ます。
(おわり)
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