6月25日オオイチの♀が見たい。(ながもり)

2025.6.26 更新

旭川での授業の後、A先生とオオイチの♀を見にいくことにしました。ガイドは虫研後輩のMさん。

彼は毎日のように車を飛ばして蝶三昧、旭川の蝶の発生状況等膨大な情報をお持ちです。

彼によると「オオイチの♀はオスが発生し、集団吸水などの姿を消し始めたころから羽化しすぐに産卵を葉始めます。今日は行けますよ。」

とのこと。よーし行ってみるか。と昨年も探したポイントで合流。会った途端、彼曰く「ここはまだですね。別なところに行きましょう。」

ヤマナラシのオオイチポイント。Mさんの車には観察用の椅子、脚立などが積んである。

ヤマナラシの幹に誘引トラップをシュシュッツと噴霧し、メスの飛来を待ちます。

酢とアルコールの匂いに引き寄せられて、ヤマキマ、スズメバチがすぐ飛んできました。

ヤマキマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲ

写真をよく見るとサトキマもいるみたい。(真ん中の個体)ちょっとサンプリングすべきでした。

アウトドア用の椅子を出して、座りじっと待つことに。彼曰く1時半くらいから出てきますよ。と言って椅子にもたれて寝てしまう。

彼とA先生は昨日2時半起きで赤岳で高山蝶を撮影していたとのこと。いやあ、良く体力が続くなあ。

と感心していると、「来ました。」とA先生。トラップに誘われたようです。幹に止まって翅を広げました。いやあカッコいい。

ヤマナラシの幹に止まるオオイチモンジのメス

少し吸汁して周りを徘徊し始めます。目を覚ましたMさん「産卵じゃないですか。」「おおっつ、そうだわ。」とカメラを構える。いやあ葉の裏側で隠れて見えないけど産卵しているよう。

ヤマナラシに産卵

別の個体もやって来ました。ハルニレの葉の上で休んでいます。ヤマキマのようにトラップに一心不乱という気もなく、様子をうかがっている雰囲気です。

オオイチモンジのメス。白帯がオスより幅広。

翅を広げるメス

別の個体がトラップで吸汁していますが、私は何としても産卵を見たいとちょっと林のわきの孤立樹が気になってそっちに行ってみると、先ほどのメスが飛んできたようです。

葉に止まっては次々に産卵していますが、ちょっと遠くてうまく撮れません。次の2カットは体の向きを変えて産卵した様子です。

産卵するメス①

産卵するメス②(向きを変える)

こっちは腹の先が見えるかな。

ヤマナラシへの産卵

Mさん曰く、1頭だけ採卵ようにでも採っておきましょうか。そうだねと。と彼に頼むことに。

メスをネットイン

頭が下に向いたときにゆっくり近づけて掬い取ります。と幹からふわっと飛び出したときに見事にネットイン。

メスは数頭いるみたいで、産卵したり葉の上で休憩したり、ときどきトラップに来たりしています。

十分見せてもらったので退却することに。いやあそれにしても暑い日だった(33℃?)

ではオオイチさんたくさん産卵してください。さようなら。

おわり。