観蝶日誌
2021.8.22 更新
8月6日、親子熊に遭遇した島ノ下の沢にまたまた行ってきました。
前回観察記録のほうに(8月17日)イチモンジチョウのことを紹介しましたが、その追跡もありますが、狙いはあくまでベニヒカゲの産卵です。
フィールド図鑑では生態写真を盛りだくさんに入れていますが、成虫ではなんとしても産卵シーンを入れたいと考えていました。
4人で協力して116種のうち90種の産卵シーンを掲載することができました。残る26種は難敵種ですがベニヒカゲも撮り残しています。
さて、また熊に大声で「また来たぞー」とあいさつしながら林道をすすみます。今日は釣り人も入っている模様。
オオハンゴンソウやヨブスマソウにお疲れ気味のミドリヒョウモンやベニヒカゲが集まっています。
まずカメラを向けたのがミドリヒョウモンの交尾シーン。
メス(上)を見るとかなりスレている。夏眠あけの再交尾ということかな。
さて、飛んでいるベニヒカゲはすべて♀。今日はオスに邪魔されずに産卵するかもと、いつもの崖に近づいてみます。
ベニヒカゲのメスは吸蜜に忙しそう。この待ち時間にイチモンジチョウの3齢幼虫をマークしていきました。19個ピンテでマークできました。
崖に水の染み出している地面に奇麗なキベリタテハが来ました。これは無傷で美しい。
それにしても独特のデザインですね。遠くでミンミンゼミが鳴いている。
ベニヒカゲを追い続けていると、1匹のメスがいい感じに崖の周りを飛んでいる。
これは行けそうかもと300ミリレンズのカメラを構える。
崖の周りをひらひら飛び始める。上の方のヒメノガリヤスの株の下に止まった。よく見えないがあやしい。
シャッターを切る。飛んだ。
さっそくモニター画面をみてみると、写っているじゃない。尻の先に枯葉についた卵も見える。
去年はスゲの株に潜り込んで産卵しているところを撮ったのだけど、何が何だかよくわからないもの。(一応載せます)
今回は割とよく見える。よかったよかった。
去年も8月22日に撮影している。お盆が過ぎてオスがいなくなってからゆっくり産み始めるのかもしれない。
採卵用にメスを少しお持ち帰りして、気分よく帰路につきました。以上。