観蝶日誌
2021.10.21 更新
旭川では初雪がふりました。
山の半分上は真っ白です。このところ雨が続きそんなスカッとした景色は望めません。
屋っと雨が上がったので、飼育している幼虫たちの冬支度です。
これは北海道で越冬野菜を保存する方法に倣って取り入れている雪の下貯蔵庫です。
孵化したヒョウモンがミドリ・ギンボシ・メスグロの3種。
ジャノメ系がベニヒカゲ・シロオビヒメヒカゲ・ウラジャノメの3種。
それにカラタカ君でです。
雪の下で保存した野菜は甘みが増してダイコンでもネギでもジャガイモでも甘くおいしくなります。
幼虫はそんなデンプン⇒糖分の変化はありませんが、雪の布団をかぶり0℃前後で越冬します。
まずはベニヒカゲ
次はシロオビヒメヒカゲ
次はウラジャノメ
ウラジャノメは東川と旭川で野外の越冬幼虫を探しましたが敗退しました。
次はヒョウモン類。
孵化した幼虫は植木鉢にネット掛けして保存します。
ギンボシはいるのかな。40匹くらいどこかに隠れているはずだけど…
いました。スミレの葉の裏についていました。
最後にカラフトタカネキマダラセセリ。
このカラタカ君は越冬巣をちゃんと造っていません。ただ体の色は黄色っぽくなって越冬体制に入っているようです。
これらを雪の下越冬箱に入れました。
そのほか家の周りの自然状態の幼虫を2種。
まずはコキマダラセセリ。8頭ほどマークしていましたが、大風の日に巣が吹っ飛んでしまい(自分で落としたことも考えられなくはないが…)。
今は3頭のみ。いずれもクサヨシの先端部分の小さな巣に入っています。このまま雪の下に倒れてしまう雰囲気です。
もう一つ玄関前のユキヤナギのフタスジチョウ。
コミスジは終齢で越冬しますが、フタスジは若齢(おそらく2齢)で越冬します。
幼虫たちは冬の備えができているようなので人間様も越冬準備に入らねば。
その合間に、今度はゼフ卵を探しに行こう。
以上。