観蝶日誌
2022.4.23 更新
北国にも春がやってきました。
今年の富良野でのモンシロチョウの初見は4月10日でした。
ちなみに昨年の観察記録でピエリス指数(最高気温が3.4度を上回った温度の積算値)が160になったらモンシロが飛ぶと提案しましたが、
今年は131で飛んでしまいました。
さてその後はヒメギフです。旭川では12日に飛んだみたいですが、富良野でもそろそろと思い布礼別の有名な発生地にいってきました。
我が家の裏から布礼別に登っていく道を車を走らせます。麓郷断層の斜面を登っていくと平坦な畑作地帯「北の国から」のロケ地に出ます。
フロントガラス越しの風景です。前方の山は富良野岳です。
少し進むと神社があります。ここが「北の国からラベル」で有名なヒメギフ発生地。今は地元の人たちと保全活動が行われています。
オクエゾサイシンも見当たらず、まだちょっと早かったかな?と思っていたら1匹飛んできました。
ときどきエゾエンゴサクやフキで吸蜜しては探雌飛翔して、神社エリアから消えて、また30分くらい経ったら帰ってきます。
そんな繰り返しでした。あまりいい写真は撮れませんでしたが、ご報告します。
この後、布礼別林道にいつもとは逆の布礼別の街から入ってみました。
こんな看板と共に道は閉鎖されています。「動植物の乱獲はやめましょう」はオオイチモンジを意識しての文言です。
ちょっと入ってみるとコヒオドシ・クジャクチョウ・エルタテハ・キベリタテハ・シータテハなど越冬タテハがたくさん飛んでいました。
林道わきの水たまりにはエゾサンショウウオの卵がありました。
エゾエンゴサクに食痕があったので探してみるとヒメウスバ。もう3齢になっています。
このあとスギタニルリシジミの姿も見ました。
北国の春は急速に進んでいきます。(おわり)