観蝶日誌
2022.5.1 更新
4月も終わり。いつもの家の前の風景ですが畑にはもうタマネギの苗が整列しました。ビニールハウスの中ではメロンの苗があるのかな。
さて、前回4月21日に発生した布礼別神社のヒメギフを紹介しましたが、
何とか、配偶行動を観察撮影したく、24日、25日、26日、29日と通い詰めたのですが、
晴れていても風が強かったり気温が低かったりでメスの発生は見られません。
そして4月30日ついにメスが発生しました。そして交尾活動を撮影できました。
そのいきさつを紹介します。
陽が射して温かくなると神社の周りの林の方からオスが飛んできました。
さっそくオクエゾサイシンの生える発生地に降りてきます。
吸蜜はエゾエンゴサク。
日光浴で体温を上げます。そして探雌飛翔に入ります。
私も彼と一緒にメス探しです。
メス探しは地面すれすれにまさに縫うように飛びます。
突然オスが吹きだまった枯葉に突っ込みました。???
近づいてみるとメスに覆いかぶさっています。よく見つけたね!
あっという間に交尾が成立しました。私もメスの出現を5日もかけて待っていたのですが、本物のオスの方が一枚上手でした。
このあと何だか地面でもさもさ動いているので枯葉ごとエンゴサクの花の方に移動させました。
いろいろな角度からレンズを変えたりアングルを変えて撮影できました。次のカット2枚は90mmマクロ
そろそろ撮影に飽き始めたころペアに動きが。(この時は♀が上です)交尾終了のようです。
この時11時46分。約40分間の交尾でした。
交尾終了後の♀です。スフラギスがついています。
一方の♂のほうは何だかぐったりしています。
とにかくヒメギフ達にも本当の春が来たようです。これからは次の世代に命をつないでください。
15mmレンズ:交尾後の♀
産卵次期にまた来ま~す。(おわり)