観蝶日誌
2022.5.5 更新
GW真っ只中、相変わらず近所の布礼別神社で「春の女神」を追いかけています。
オスが出現したのが4月21日、メスが出たのが4月30日。今日5月5日に産卵が確認できました。
いつもの観察ポイントにリュックを置いて女神たちを待ちます。
エンゴサクの咲く林床にオクエゾサイシンも伸びてきました。
♀が来ました。日光浴です。
エゾエンゴサク以外での吸蜜シーンを2つ。ヒメイチゲとタチツボスミレです。
♀は色は柔らかいですね。
産卵飛翔を開始しました。
飛び方はオスの探雌飛翔よりゆっくりめです。写真の♀の目の前にオクエゾサイシンがあります。
ときどき葉にアタックし脚で触ります。食草であるかどうか確認しています。
オクエゾサイシンに触ってもすぐには産卵姿勢は見せませんが、これは腹部を曲げ始めています。産むかな?
ところが、気に入らなかったようで別の株を探しに移動です。こんなことを結構繰り返します。
ついにお気に入りの葉を見つけたようで、産卵を始めました。5,6秒に1個くらいのペースで産み付けていきます。
カメラを思い切り近づけている私の気配を感じたのでしょうか、4つまで産んで飛んでしまいました。
別のメスです。
こちらは8個産んでいました。
3時間粘って産卵は2回しか見ることができませんでした。産卵しようとしてオスに見つかって追いかけられることがしばしばありました。
産卵はこれからが本番のようです。今日で7日間通いましたが、「採ってはダメ」の看板の効果か採集者は1回出会っただけです。
ここの産地は一時幼虫の末期にオクエゾサイシンの草刈りが入り、また採集圧も加わり激減したことがありますが、
観察会を開き、農家の方に草刈りの時期を遅らせてもらったりしています。新しい伐採地もひろがり、女神の生息もしばらくは大丈夫かなと思っています。
コヒオドシも飛んできて日光浴です。
お昼のサイレンが鳴りました。
成虫時期の観察はひとまずこれにて終了とします。