5月11日S君とキトウシ(ながもり)

2022.5.11 更新

今日は素晴らしい五月晴れ。富良野では27.6℃まで気温上昇。暑いくらいでした。

大学の授業終了後、授業でもアシスタントとしてサポートしてもらっているヒメチャマスター(大学院でヒメチャを研究という意味)S君と、

勝手知ったるキトウシ森林公園に行ってきました。ここでは図鑑作成のフィールドとしてずいぶんお世話になったところ。

思い出す場面としては、ムモンアカ全般、ヒメウスバ幼虫、シロオビヒメ幼虫・蛹、キタヒョウモン幼虫、ヒメシジミ蛹、ヒメギフ、ヒョウモン幼虫、エゾミドリ蛹‥‥

各種の生活史のいろいろな場面を観察・撮影することができたとてもいいところなのです。

さて、現地到着し昨年秋に見つけておいたオオイチ幼虫の越冬巣を見にいきました。

いました!巣から出てすぐそばに止まっています。葉をかじって少し大きくなっています。

OLYMPUS TG4ギョロメ

なんか気持ちよさそうに昼寝しています。このまま育っていく様子を見守りたいので、ネットをかぶせようか?

ちょっと人目に付くところなのでどうしようか?来週にでも判断しよう。

その次は、ムモンアカの発生木に行きましたが、アリがほとんどいない。ウーム、これはだめかも。

と、赤色チャートのころがる空間をうろついているとキアゲハがヒルトッピングに来ている。

飛び回って疲れたのか、見張りの位置に静止する。

おやっ、今度はミヤマセセリ。

OLYMPUS  ギョロメ

レンズの先2㎝くらいまで接近しています。

次はウラジャノメの幼虫でもとスゲを見ながら、チャートのごろごろする遊歩道を巡って小高い丘に登る。

いやはやキアゲハが5~6頭絡み合ってヒルトッピング。ミヤマセセリ、ヒオドシチョウも集まってくる。

遠く望むは大雪連峰、東川の水を張った田んぼ。なんともわれわれにとっては別天地じゃあないの。

ヒオドシが止まった。またギョロメで近づいてみる。

OLYMPUS gyorome 

翅が痛んでいますね。2頭いつまでも絡み合っているのでオスだと思います。自分の遺伝子はメスに与えることができたのだろうか。

最後まで頑張る男たちでした。

さて、ヒメギフも飛んでいたので、図鑑のヒメギフの終齢と前蛹を撮影したポイントに寄ってみました。

カタクリの花も終わり成虫の姿は少ないので、卵を探してみることに。するとあるわあるわ、見慣れた卵塊になっているものの中に、1個だけとか2個だけというのも結構ある。

よし、一通り見つけた卵を撮影していこうということに。

OLYMPUS  ギョロメ

ヒメギフ1卵

産卵傾向がわかると思い次々撮影していくと、60か所近く見つけました。どう考えても密度が大きすぎエサ不足になりそうです。

とりあえず、卵塊の平均産付数などちょっとデータを整理してみます。

次は幼虫たちがどうなっていくか、また来てみます。

今日は若者と気持ちいい一日を過ごすことができました。